狭小地に建てた「小さくても宝箱のような家」

 

東京都 Hさんのお住まい

狭小地に住宅を計画したHさん家族。建築家の堀内 雪さんの事務所兼自邸を散歩コースで見かけて「素敵だな」と感じたことが、設計を依頼するきっかけになった。

「堀内さんに相談したとき、『小さくても宝箱のような家にできます』と言われて感動したことを覚えています。提案されたのは中庭をコの字で囲み、3面を開口にした住まい。どこにいても明るく風通しがよく、家族の存在を感じられます。開口にアルミではなくオーダースチールサッシを使うことで、空間に表情が生まれましたね。リビングの床をダイニングより掘り下げるなど、約80㎡の小さな家のなかに豊かな表情を持たせています。住まいの中心は、中庭に面したアイランドキッチン。空間になじむ家具のようなデザインを、フルオーダーで完成させました。家族の様子や外の光を感じながら料理をする時間は、とても楽しいです」

見せる・隠すのメリハリをつけたキッチン収納が彩りに。

ガラス扉を採用した「玄関らしくない玄関」がお気に入り。

リビングは床を約40cm掘り下げて目線に変化をつけた。

子ども部屋の壁はツートン。ザラホームのファブリックと。

 

居住者構成 夫婦+子ども1人
建物形態 木造地上2階建て
床面積 1階 44.12㎡、2階 36.10㎡ 計 80.22㎡
設計期間 12カ月
工事期間 約7カ月
竣工 2018年


〈設計〉スタジオCY一級建築士事務所
東京都狛江市駒井町3・10・9
TEL 03・5761・5020
www.studiocy.com

〈施工〉 高政工務店
TEL 03・3417・6621
www.tak-web.info


 
 
jiro sakamoto