コンパクトな敷地で伸びやかな奥行きを演出した、建築家の自邸
広島県 田中さんのお住まい
築家の田中博之さんが自宅新築のために探し当てたのは、広島市中心部の敷地。二層で空間の性質を分け、コンパクトながら開放感あふれる住まいを完成させた。
「1階は寝室や水まわりなど静的な部屋を集め、重心を低くして落ち着いた空間に。一方でLDKを中心に動的な空間とした2階は、梁や桁など水平方向の材料をなくし、登り梁で視覚的な奥行きをつくることで伸びやかな雰囲気にしています。構造の開きを抑えるため天井に設置した細い鋼棒が意匠としても美しく機能し、改めて建築の楽しさを感じました。室内は間仕切りを減らし、キッチンや収納を床から浮かせて目線が遠くまでいくよう設計し開放感を高めています。ダイニングから見えるキッチンは、インテリアとしても映えるステンレス面材の製品に。夜はソファで音楽を聴いたりギターを弾いたり、ゆったりと過ごしています」
居住者構成 夫婦
建物形態 木造地上2階建て
床面積 1階 35.60㎡、2階 37.26㎡ 計 72.86㎡
設計期間 6カ月/工事期間 6カ月/竣工 2020年
〈設計〉田中の仕事場
広島県広島市西区 福島町1・15・9
TEL 082・275・6797
www.t-wp.site
〈施工〉 Needs
広島県広島市西区小河内町2・12・3
082・299・0567