デザイナーご夫妻が設計した「シンプル×ノスタルジー」な空間

 

東京府中市 志水邸

大きな窓から光が注ぐ伸びやかな角部屋。インテリアデザイナーの志水陽子さんご夫妻が暮らすのは、「シンプル×ノスタルジー」をテーマに自身の設計でリノベーションした築19年のマンションだ。
「コンクリート素材を生かしつつ木の温かみも取り入れたくて、既存の窓の内側にアンティークの木製サッシを取り付けたりカウンターに足場板を使ったりと、素材や建具を吟味しました。床材の質にもこだわり、リビングは表情豊かなオーク材フローリングに一新しています。いっぽうでキッチンは、昔の台所の土間をイメージしたモルタル仕上げに。ワンルームの空間が切り替わり、好きな植物を置いてラフに水やりできるところも気に入っています。どこか日本らしさを感じる家にしたかったので、色は白と黒と木の色をベースに、造作ソファやカーテンには和を感じる藍色をスパイスに使いました」

元の床下地を生かしてコストを抑え、フローリングを一新。天井は躯体に塗装し武骨な表情に。

キッチンは作業場所が多いコの字型。壁の棚に好きな器を飾り、よく使う道具は吊るして収納。

キッチンは作業場所が多いコの字型。壁の棚に好きな器を飾り、よく使う道具は吊るして収納。

「床材にはこだわりました」と陽子さん。廊下は空間のアクセントになるヘリンボーン張り。

「床材にはこだわりました」と陽子さん。廊下は空間のアクセントになるヘリンボーン張り。

2種の床材が空間を緩やかに切り替える。ソファは小上がりのようでどこか日本らしい佇まい。

2種の床材が空間を緩やかに切り替える。ソファは小上がりのようでどこか日本らしい佇まい。

 

居住者構成    夫婦
建物形態    鉄筋コンクリート造 6階建て(1階部分)
床面積    67.46㎡
設計期間    2ヶ月
工事期間    2.5ヶ月
既存竣工    1999年
リノベーション竣工 2017年

〈設計〉
SHIMIZU INTERIOR DESIGN
mail:shimizu.interior@gmail.com
www.shimizuinterior.com

〈施工〉
大工高野建築工房
東京都小金井市前原町1・4・30
TEL 042・401・2409
www.daikutakano.co.jp


 
 
jiro sakamoto